2020年8月26日に発売された書籍「ゼロから始めるプロダクトマネジメント」のレビューです。
プロダクトマネジメントとは
プロダクトの開発前のニーズの調査やコンセプトの設定から、リリース後のユーザーからのフィードバック、データを顧みての改良、より多くのユーザーへプロダクトを届けるためのマーケット戦略やブランディングまで、プロダクトに関わる様々なマネジメントです。
そして、そのあらゆるステージにおいて責任を持ち、より価値を高めていく担当者をプロダクトマネージャーと呼びます。
「ユーザーにとって、価値のある製品をつくる」
「自社にとって、利益をきちんと得られるビジネスにする」
この両方を実現する手法として、書籍内では定義されています。
ゼロから始めるプロダクトマネジメント
ユーザーに喜ばれて儲かるプロダクトの作り方
著者の丹野 瑞紀さんによると、プロダクトマネジメントのついての書籍は洋書の翻訳を中心に何点か出版されていますが、プロダクトマネジメントを初めて学ぶ人にとっての一冊目となる本として書いたのが「ゼロから始めるプロダクトマネジメント」とのことです。
プロダクトマネジメントは多くの分野での知識を必要とするものなので、知識や経験がある人にとっても、整理され体系化された知識を改めてインプットすることは必ずや役立つでしょう。
この書籍は、同級生の皆に使ってもらえるアプリを作りたい中学生を主人公に、物語形式でプロダクト開発のためのリサーチから企画、開発時の機能の絞り込み、リリース後の運用、改善、マネタイズまでが非常にわかりやすく説明されています。
プロダクトに関わる、開発、マーケティング、セールス、データ分析、そして経営陣まで、あらゆるステージでの関係者にとって大きな学びを得られる一冊です。
表紙に書いてあるように、「ユーザーに喜ばれて儲かるプロダクトの作り方」という大きな視野でのプロダクトへの向き合い方を理解する大きな助けになります。
下記リンクの著者ブログでの書籍解説にあるとおり、この書籍には「プロダクトマネージャー」「PM」という単語は一切出てきません。プロダクトマネージャーだけでなく、プロダクト開発に関わるすべての人にとって、プロダクトマネジメントは理解すべき知識であるからです。
チーム全員が読み共通の知識を持つことで、より価値のあるプロダクトをユーザーに届けることが可能になるでしょう。
DAUやバリュープロポジションなどの用語にも説明が書かれているので、新入社員やこれからプロダクトを開発してみたい学生でも、難なく読むことができます。
また、プロダクトマネジメントの分野において国内最大級のイベントが、2020年10月27日(火)にオンラインにて開催されます。
書籍を読んで、さらなる学びを得たいという方は、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか