Abanca銀行におけるProGet導入事例

“Morphe”プロジェクトは短期間で、Abanca社にこの近代的なパッケージベースの方法論を通して、一貫性とセキュリティを備えた35のアプリケーションとプロジェクトのデリバリーを自動化することを成功させました。

スペイン北部ガリシアに本拠を置くスペインの銀行「Abanca」は、スペインに約700の支店を持ち、自動車、観光、テキスタイル、テクノロジーなど多くの産業に投資しているスペインでも有数の銀行です。
EU内に本拠を置く銀行として、様々なEUでの規則や規制の対象になることから、セキュリティやプライバシーポリシーに関して非常に厳しい水準が要求されます。

EU内の規制(PSD)の改定により、Abancaは2017年半ばまでに、ソフトウェアのAPIを作成する必要がありました。
それに伴い、Abanca内部 で”Morphe”プロジェクトという形でProGetの使用が開始されました。
つまり銀行のデジタル化です。

Abancaには、.NetとJavaの両方で複数のプラットフォームにおける開発者がいたことから、アーキテクトチームはコードをパッケージ化して展開するための最新のパッケージベースの方法論を採用しました。

セキュリティ上の理由により、銀行はフィードにおけるリスクやパッケージが削除される可能性があるサードパーティ製のパブリックパッケージを使用できないため、外部の障害が発生した場合にローカルにキャッシュ保存する必要があります 。
課題を意識しながらパッケージを使用することに着実に取り組んでいるアーキテクトチームは、最適なユニバーサルパッケージマネージャーを見つけることを決定し、特に.Net環境において優位性を発揮するProGetを選択しました。


Abancaは、開発者がアプリケーションをサーバーにデプロイすることを許可しないポリシーを策定し、開発者はコンパイルとテストをローカルで行い、リリースはコンパイルサーバーを通じてプロダクションにプッシュするワークフローへと変更になりました。
Abancaはこれをベストプラクティスとみなし、.Netプラットフォームで行う方法がないことに頭を悩ませていましたが、ProGetを統合することで問題は即座に解決されました。
Abancaはコンパイルサーバーを使用して、非常に簡単に管理されたアプリケーションをデプロイ可能になりました。

あらゆるアプリケーションで動作する全ての開発者のデプロイ・プロセスは、下記の通りです。開発者はコンパイルサーバー(コンパイルツールとビルドツールをインストールしたWindowsマシン)にソースコード(パッケージではなくソースコード)をアップロードし、サーバーアプリケーションはmsbuild(.Netプロジェクト用)またはMavenによってコンパイルサーバ上で再構築されます (Javaプロジェクトの場合)。
コンパイルサーバーでは、開発者が使用するものと同じパッケージの異なるイテレーションが、ビルドプロセスによってダウンロードされ(ビルドツールのインストールポイントとProGetのパッケージ/アーティファクトが抽出されてから、それらのパッケージがアプリケーションサーバーにデプロイされます) 、一般的なxcopyデプロイメント方法を使用してアプリケーションサーバーにデプロイされます。

Abancaのアーキテクト管理者でありProGetのヘビーユーザー、Julio Angel Fernandez Vilas氏によれば下記のような利点が挙げられています。

  • 3つの異なる環境におけるアプリケーションの展開およびプロモーションの品質
  • 銀行で使用されるライブラリの統一と単純化(開発者とサーバは同じライブラリのセットを使用する)
  • プロダクトソースのベースラインを維持することが容易

また、内部デプロイ、JSONエディタ、およびVisual Studioに統合された内部開発環境を拡張するためにProGetと統合する独自の拡張機能も作成できました。
これらの拡張により、”Morphe”プロジェクトの次なる目標に向かって、ProGetはAbancaがデプロイを予定している多くのプロジェクトとアプリケーションへと、一貫性とセキュリティを提供し続けます。


“Morphe”プロジェクトは短期間で、Abanca社にこの近代的なパッケージベースの方法論を通して、一貫性とセキュリティを備えた35のアプリケーションとプロジェクトのデリバリーを自動化することを成功させました。

↓詳細は下記のURLよりご覧下さい。↓
プライベートパッケージとProGetによって改善されたAbancaのソフトウェアデプロイ。