フェニックスプロジェクト DevOpsシミュレーション研修に参加してきました。

ITプレナーズジャパン・アジアパシフィック(以下、ITプレナーズ)にて開催された、「フェニックスプロジェクト DevOpsシミュレーション研修」の無料体験会に参加してきました。
一日がかりの研修があっという間に感じられる楽しさであり、また、まるで数か月分の学習効果を一日で得られるような有意義な時間でした。

「フェニックスプロジェクト DevOpsシミュレーション研修」とは

書籍「The Phoenix Project」(邦題「The DevOps 逆転だ!」)(Gene Kim、Kevin Behr、George Spafford著)を基にした、ゲームスタイルのワークショップ型研修です。
一日の研修で、DevOpsの原則や手法を書籍だけで学ぶよりもより深く理解することができ、各方面から非常に好評を受けています。

当日は、ITプレナーズ オフィスの研修ルームに朝10時に集合します。
今回の参加者は全11人。通常はチームや部署単位で申し込んで体験するものですが、今回は無料体験会ということで、様々な業種、職種の方が参加していました。
ITプレナーズの飯久保さんによる会社紹介、及び今回の研修の概要に続き、今回の講師を務める木村さんの説明から体験会が始まります。

開発から運用、そしてビジネスサイドまでの実際の組織を再現したチームとなっていて、参加者全員がそれぞれ違う役割を担当します。
私の役割は「IT運用担当VP」です。
ゲームの目的は、架空の会社「パーツアンリミテッド社」となって、低迷中の売り上げと株価をV字回復させることです。
4ラウンド後(業務遂行→結果発表→ふりかえりのプロセスを計4回)までに達成すべき数値が、ゲームの最初に発表されます。

書籍「The Phoenix Project」のように、開始当初は組織は様々な問題を抱えています。
ネタバレとなってしまうため詳細は記載できませんが、各自の業務内容を把握していなかったり、プロセスに大きな問題を抱えていたりなど健全な組織とは言えない状態です。
さらに、法務的な問題や、データ漏洩などの技術的な課題など社内社外を問わずに、イレギュラーな問題も続々と発生していきます。
よりアジャイルな組織になるべく様々な改善を試しながら、業績回復のための業務を推進、さらには上記の様々な問題にも対処…と奮闘していると、1ラウンドの制限時間はあっという間です。

たとえ自分たちの業務に満足ができなくとも、売り上げと株価の結果発表の時間がやってきます。
最初はなかなか数字に現れる結果が出せず、焦りばかりがつのります。
そこで、この研修においてもっとも大事ともいえる、ふりかえりの時間の重要性がわかります。
今回の業務遂行時間で達成できたこと、問題だったこと、次ラウンドに改善すべきことを、各自が付箋に書いてまとめていきます。
実際の組織さながらに、より良い業務プロセスを模索し、より機能する組織を皆で創りあげていくのです。
講師はあくまで参加者たちが自ら気づくようにリードしつつ、随時フォローを与えてくれます。
熱中し、あっという間に過ぎていく時間の中で、目標を達成できるのか…。

研修とは思えないほどの熱気の中、気が付くと最終の4ラウンド目。
各自から出てきたアイデアを取り入れた結果、1ラウンド目よりもはるかに効率的なプロセスを築き、それぞれの業務内容や問題点が見える化されている、コラボレーションが自然と発生する風通しの良い組織がそこには存在していました。
最初に私が書いたように、まるで数か月分の学習効果が数時間で得られたような学びに満ちた一日でした。

この研修への参加にはコーディングやITインフラなどの知識や経験は必要ありませんし、職務や役職に関係なく、チームや組織で働くあらゆる方にお勧めきます。
翌日から業務やチーム作りにすぐに活かせる多くのことを学べるはずです。
そして、なにより、この研修は時間が経つのを忘れるくらいに、とびっきり楽しい!


「フェニックスプロジェクト DevOpsシミュレーション研修」の様子はこちらからもご覧いただけます


「フェニックスプロジェクト DevOpsシミュレーション研修」の申し込みはこちらから可能です。*応募は締め切られました。

https://www.itpreneurs.co.jp/course/phoenixproject/